2/22 Alycea Ungaro 先生(理学療法士・写真))によるワークショップ
『「修整エクササイズ」ピラティス 全てのクライアントに対応する8つの動き』
を受講しました。
マドンナなど、多くのセレブにも選ばれているアリシア先生は、
クラシカルなピラティス・システムの考え方を、紐解いて下さいました。
〜ジョセフ・ピラティス氏は、自らのメソッドを『修整エクササイズ』と表記し、そのコンセプトを、スタジオのドアに表示していだそうです。
(お見せできませんが、資料にはその写真もありました。)
そのコンセプトが、
C:修整 (Correct)...
D:発達(Develop)
R:削減 (Reduce)
の3つ。
C:「修整」。整え直すこと。
(アライメントを変えたりすることでそのエクササイズをやりやすくする、「修正」ではありません。)
D: 「発達」。そのエクササイズで何を「発達」させたいのか。
(強度や難度を上げる意味のprogression(発展)ではありません)
R: 「削減」。無駄を省き、より効率的にすることです。
(強度や難度を下げるregressionではありません。)
ピラティス(に限らず)エクササイズ其々において、この3つの要素があることが重要。
例えば、一般的なエクササイズ「スクワット」を例に挙げてみます。
C:修整・・・立ち座りの動作を整え直します。
D:発達・・・骨盤と股関節のアイソレーション(分離)・臀筋〜ハムの強化・股関節・膝・足関節の可動域拡大
など、でしょうか。
R:削減・・・筋出力のタイミングのズレを減らす・効率の悪い運動パターンを減らす(例えば四頭筋を使いすぎるなどのパターン)
など。
こんな感じです。
そうやって考えてみると、どのエクササイズにも、ヨガのアーサナにも、この3要素はあり、
それを明確にする事で、運動の処方(選び方)がスムーズになりますよね。
これが、ジョセフ・ピラティス氏の運動処方方法だった、というのです✨
それでは、C・D・Rを使って
こんな場合を考えてみます。
「朝起きる時に腰が痛いんです。」というお客様がスタジオにやってきたとします。
お身体をみて、「円背気味だな。呼吸が浅くて、大・小胸筋が短縮、前鋸筋〜広背筋がうまく使えていない、骨盤も後傾、臀筋、ハムが弱くて四頭筋が張ってるな。」という方だったとします。
(多いですよね。)
この方に、これができるようになったらgoodだな、というのはピラティスのDARTや、
ヨガのシャラバーサナ、が思いつくかもしれません。
その理由は、
C修整:整え直したい・・・起き上がり動作
D:発展させたい・・・軸(脊柱)の伸長・腹筋群・背筋群の強化・ハムストリングスの強化・吸気筋の強化
R:削減したい・・・身体の前面と後面の筋出力のアンバランスを削減する・吸気時の頸前面、〜肩(僧帽筋上部)の過緊張を抑制する
なんて風に考えられるわけです。
でも、上記のD:発展には出てこない点:前鋸筋も鍛える必要があるし、骨盤のコントロールも必要、四頭筋ももっと伸ばした方が(股関節伸展)いいし、スムーズな脊柱の回旋も必要なので、
プランク(板のポーズ)、チャトランガや、CAT & cowポーズ、リフォーマーでのブリッジや、アンジャネーヤアーサナ、マッツェンドラーサナ、ピラティスのside to sideとかを加えてみるのもいいな、となるわけです。
またこれらのC・D・Rを考えて、、と、
運動を連鎖させていく✨
同じエクササイズでも、指導方法や、アライメントの変更で、C・D・Rを変えることもできると思います。
これまでのエクササイズの選択に、更なる視点が生まれました✨
アリシア、素晴らしいワークショップを、ありがとうございました!
私たち指導者は、こんな事を考えながら、一生懸命にお客様のお身体をみさせて頂いています✨
安心して、おいで下さい😊
明日もまた、Brett Howard氏のワークショップ!
「生涯良き師であり、生徒である。」
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